【新唐人2016年9月25日】
中国共産党はこれまで、抗日戦争の柱石であると宣伝してきました。しかし最近、日本の中国研究者、遠藤誉(えんどう ほまれ)氏が、毛沢東が抗日戦争中、日本軍と裏で通じ合い、国民党軍の情報を漏洩していた事実を暴露した『毛沢東 日本軍と共謀した男』の中国語版を出版し、注目を集めています。
遠藤氏は20日、アメリカ国家記者クラブで新著『毛沢東 日本軍の共謀した男』の中国版を紹介しました。同書は、中国が抗日戦争を戦っていた時、毛沢東が潘漢年(はん かんねん)を日本外務省の出先機関でスパイ機関であった上海の「岩井公館」に派遣して接触させ、停戦を求めるとともに、国民党軍の情報を漏洩し、国民党に代わって自分が天下を取る目的を果たしたと指摘しています。
東京福祉大学特任教授・遠藤誉氏:「(当時上海副領事だった)岩井英一(いわい えいいち)が著した『回想の上海』を熟読して、潘漢年が岩井に対して中国共産党軍と日本軍の停戦を求めていたことを発見しました。本当に驚くべきことです。中華民族に対する裏切りではないでしょうか。」
遠藤氏はこの日本側スパイの回顧録と毛沢東の記録を精査して、毛沢東が日本軍と秘密裡に共謀し、中華民族を裏切っていた事実を暴きました。歴史学者の辛灝年(しん こうねん)氏は、中国共産党が抗日戦争における第二の漢奸集団であったことが同書で暴かれたと言います。
歴史学者・辛灝年氏:「(元国家主席の)胡耀邦(こ ようほう)氏はかつてテーブルを叩いて、我ら共産党の歴史を人民が知ったら、人民は我々を倒すであろう、と叫びました。」
西洋の学者も、強大に見える中国共産党のその内側は実は非常に脆弱であると考えています。中国共産党統治の合法性を保持するために、歴史の真相を隠し歪曲していると指摘しています。
香港大学法学部教授・戴大為氏:「中国共産党の行動規範は、主に抵抗に対する恐怖に基づくものです。これほどまでに強大な権力を持っているのに、なぜこんなに弱いのでしょうか。その歴史を振り返れば、政権の合法性に問題があることが分かります。」
学者は、歴史に対して真摯に向かい合うことで初めて中国に未来が訪れると指摘しています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/09/21/a1287616.html(中国語)
(翻訳/白白 ナレーター/佐藤 映像編集/李)